前立腺がん

前立腺がんは男性のがんのうち最も多いがんで、今後も増加が予想されるがんのひとつです。
発生には男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。
食生活の欧米化(動物性脂肪・植物油などの過剰摂取)も前立腺がんの危険因子となります。

前立腺の病気の中で最も多くみられる病気に前立腺肥大症があります。
前立腺肥大症は内腺という尿道を取り囲む部分で発生するため、尿道が圧迫され狭くなることで、尿が出にくい、トイレの回数が多くなる、尿をしたあとすっきりしないなどの自覚症状が現れます。
しかし、前立腺がんは主に外腺という尿道から離れた部分で発生するため、早期では自覚症状は現れません。

がんが進行し、尿道や膀胱を圧迫するようになると、排尿時の症状や血尿が現れるようになります。
他の臓器に比べゆっくりと進行するため、早期に発見できれば治りやすいがんであるといえます。
しかし、初期の自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることがあります。

進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移することがあるため、早期に発見し適切な治療を行うことが大切です。