尿路結石①
尿路結石とは、腎臓から尿道に至る尿の通り道(尿路)に結石ができる病気です。
特に壮年期の男性や閉経後の女性に多く見られます。
主な症状は疝痛発作と血尿です。
疝痛発作は突然起こる激しい痛みで、腰や背中、側腹部にかけて痛みが出ます。
腎臓にできた結石が無症状のまま存在していることもありますが、石が尿の流れに沿って尿管に落下すると、尿の通り道が塞がれ、腎臓内の圧力が急上昇します。
これにより、激しい痛みが引き起こされます。
多くの場合は夜間や早朝に発症し、3~4時間持続することがあります。
血尿は目に見える赤い尿(肉眼的血尿)のほか、健康診断などで偶然見つかる微量の血尿(顕微鏡的血尿)として現れることがあります。
その他の症状として、結石により尿の流れが滞り腎盂腎炎を併発した場合は、38度以上の発熱を伴います。
また、結石が下部尿管(膀胱に近い部分)にある場合、頻尿や残尿感など膀胱炎に似た症状が出ます。