耳垂ケロイド手術症例②
耳介ケロイド症例の手術2か月後以降の経過です。
手術2か月後 左耳垂に硬さがありケナコルトを注射しました。
ケナコルトは、ケロイドや肥厚性瘢痕の症状を改善する局所ステロイド注射です。
瘢痕は傷の治癒過程で過剰に組織が生成されることで起こります。
細胞や血管の成長、炎症を抑制することで、瘢痕の硬化や拡大、赤み、かゆみを減少させ柔軟性が向上します。
症状を改善させることが目的であり、傷痕を完全になくすことはできません。
注意点としては、注射で脂肪が萎縮することにより凹みがでたり、注射部位の皮膚が薄くなったり、色素沈着が生じることがあります。
ケロイド手術後の患者様は、漢方薬を手術後6か月間ほど内服しますが、本症例の患者様は肝機能が高値であり手術2か月後で中止となりました。
手術6か月後、右耳の炎症が落ち着いたためピアスの装着を行いました。
両耳にケナコルトを注射しました。
1か月ごとに診察を行い、硬さなどの症状に合わせてケナコルト注射を定期的にしています。
ケロイドや肥厚性瘢痕にお困りの方はぜひご相談ください。
形成外科専門医が診察、治療を行います。