夜間頻尿③

今回は夜間多尿に対する足上げの方法をお話しします。

高齢の方は下半身の筋肉の衰えや心臓、腎臓機能の低下により、重力の影響で血液が下半身にたまりやすくなります。

夜間横になると、たまっていた下半身の水分が血管内に戻り、尿量が多くなるため夜間頻尿になります。

足上げは、日中下半身にたまった水分を、寝る前までに尿として出すためのセルフケアです。

睡眠の3~4時間前に、足を30分間上げます。

足の下に椅子やクッションを置き、股関節と膝が90度に曲がるくらいしっかりと持ち上げます。

腰や関節などに痛みがある方は、高さや時間を調整し、無理のない範囲で行ってください。

足上げの効果は、行った1日のみのため、毎日行う必要があります。

毎日足上げをするのが大変な方は、しっかり眠りたい日などに試してみてください。

高齢の方は、夜間トイレに行く際に転倒を起こしやすく、転倒は骨折、寝たきりにつながる可能性があります。

夜間頻尿に取り組み、健康寿命を延ばしましょう。